セブ島留学体験記 vol.4 [クラスの中身編 〜豊富な教材と指導方法〜]

しばらく間が空いたあいだにいろんな方から、
「早く続きを書け」「ネタ切れか?」といったツッコミが。

こっちも転職後1ヶ月はめまぐるしく回ってんだからちょいと待っておくれよ、
と思いつつ、記憶と経験が色褪せないうちにあと数回は書かなければと思ってる。

さて、そんな今回はクラスの中身でやったことの中で、具体的なものかつ、
紹介しても差し障りなさそうなものを幾つかご紹介しようと思う。

立ち上げ1年経ってなかったこのMBAという学校では、スキルフルな教師達が個々の経験に基づいて
教材選定から指導のネタ探しまで行っている。大まかな指導方針は決まっているモノの
個々の教師の指導力に大きく依存していることは(当時は特に)否めなかった。
その点が「フルカスタマイズ」を謳うこの学校の良いところであり苦悩でもあり。

ただ、教師は生徒達の能力をきわめて的確に把握し、その意向も的確に汲み取った上で
教材選定などにも日々フィードバックさせているといえる。その一部をご紹介しよう。

■Speech Communication(SC)
前回のブログでも書いたように、滞在中、最も影響を受けたのはこのクラス。Nativeがどう話すのか、
どう聞くのか、日本の学校や英会話学校では決して教えてくれない内容が豊富だった。
このクラス担当のTeacher,  Rocsieは小さい頃は英語も話せない貧乏な環境で育ったと言うが、
持ち前のポジティブさと忍耐強い努力で大学に行くことができ、更に語学学校の先生にまでなれたという
Success Storyを持つ人だ。それだけに教材や指導方法の引き出しも相当豊富。
プリントはLaiaisonのベーシックなもの、単語結合や語尾短縮のものなどを豊富に持ってきてくれた。
のみならず、Steve JobsのStanfordでのspeechの一部を持ってきて、徹底的に聴くように指示してくれた。
Anna Kendrickの「Cups」を聴いて全部書き出す訓練をし、それを全部覚えてしまうように指導してくれたのも
Rocsieだった。もちろん、彼女の狙いは単に学んだ単語のconnectionやLaiaisonを素材の中に見いだすだけで
なく、英語学習は楽しいモノだと言うことを日々の生活に根ざそうとしてくれたことにある。
卒業式では、このCupsを1番だけ歌ってお別れをしたことが昨日のことのように思い出される。
画像Anna Kendrick「Cups」

■General English(GE)
前半はフィリピンの文化について幅広い意見交換を交わした。TeacherはJennifer。線の細い彼女は
見かけによらず様々な事にチャレンジする人で、フィリピンでの生活感などについては色々教えてもらった。
残念ながら彼女は途中2週間経過時点で交替となってしまうわけだが、学んだことは非常に多かった。
後半では先生が交替し、Teacher. Dに変わった。Dはセブで行くべき様々な場所についてもアドバイス
してくれ、まさに最終週の週末に滞在したBantayan Islandは彼女のアドバイスによるものだった。
画像
彼女が指導してくれたのは、5つのキーワードを使って5分以内で文章を完成させ、それを説明・話し、
その後その内容についてディスカッションするというモノ。提示された5つのキーワードは中々一筋縄で
理解できるものではないものもあり、辞書を用いてはいけないという彼女の方針に基づき、言い換えを
中心に質問して意味を探るという確認の後、文章を構成していくわけだ。結論を先に書き、背景に
触れつつ、自分のオピニオンのみならずその反対の意見にも理解を示し、最後に再度自分の見解を述べる
という構造的な文章を構成する訓練。例えばテーマは「脳死時の医師による死亡支援の法制度化について」等。

■Current Event(CE)
ちょうど滞在期間中に市民投票が行われようとしていたウクライナの情勢について、
その歴史的背景なども踏まえたディスカッションをWeb記事をベースに数回行っている。
また、自分がモバイルビジネスにも興味があると言うことを話していたので、モバイルデバイスの利用実態
やフィリピンでの課金方法、必要とされるアプリ、LINEに代表される新しいメッセージングや若年世代の
コミュニケーションのあり方について幅広く議論を行った。また日本のアプリケーション利用の実態や
他国での通信情勢などについても国の間のGapを明確にできるような議論ができた。
メインのTeacher  Crisは再び大学へ戻るべく勉強を続けていて、資料を読ませた後、サマライズさせ、
その内容にオピニオンを加えて行くというセッションを何度も繰り返して行った。これは彼女自身の
経験に基づく勉強法だという。

■Business English(BE)
自分がフォーカスしたビジネスシチュエーションが「ネゴシエーション」「会議」の2つだったので
そのシチュエーションにおける様々な表現を徹底的に繰り返し行った。加えてプレゼンテーションも
この2つのシチュエーションと関連させて行ったため、
自分の担当教師Jesicaは若干23歳でいくつもの企業で働いた経験を持つ才女で、言い換え・別表現を
次々に繰り出して飽きさせず、なおかつネイティブ達がその表現を使うかどうかも毎回チェックしてくれた。
教材としてはテキストコピーが中心ではあったが、2週目に見せられたTEDのビデオが衝撃的だった。
画像Richard St. John Success is a continuous journey
1週目でそこそこ聞けると思っていたのが、TEDのこのビデオにはてんでついて行けなかったのだった。
この日から、毎晩余裕があるときにはTEDを1〜2本必ず聞いて寝る日々が始まった。

■Group Class(GC)
メンバーに恵まれ、非常に活発な議論がなされていたクラスだったので話したいことは多々あるのだが。
討議のネタとしては、メンバー各社の自社紹介とそれぞれの会社のSWOT Analysisを実施し、それぞれの
バックグラウンドを理解すると共に、そこで慣れたディスカッションフレームワークをTOYOTAの品質
トラブルを踏まえたSWOT Analysisをすることに発展した。このクラスには自分を含めてコンサルが
2名いたので、フレームワークや考え方を共有することでメンバーの理解が飛躍的に深まった。さらに、
最終週には、このMBAという英語学校そのもののSWOT Analysisを行うことにまで発展した。仲間内では
以前からMBAのビジネス分析は話題に出ていたので、ちょうどよいタイミング、激論だった。

■Presentation(金曜午後のみ)
これは次回というか、この次の別ポストで改めて書こうかな(笑)

とまぁ、たった1ヶ月でも密度の濃い学習内容が繰り返されていたのがおわかり頂けるだろうか。
むしろ詰め込み過ぎな感があるくらいでそれをいかに消化するのかが課題だったくらい。

これで語学留学する気になったかな??

セブ島留学体験記 vol.3 [教師とクラス編成編 〜素晴らしい教師が個別指導〜]

いよいよ本編。(環境はええっちゅうに、という話も聞こえてきそうw)

マンツーマンで教える、社会人限定の学校である事は以前にも述べた
先生はCore Teacherと呼ばれる担当教師が定められ、彼女を中心に、
Her sons, daughters(自分が担当するcore studentを先生達はそう呼ぶ)
の実力レベルや希望に応じた教え方、マテリアル、接し方を個別に設計
(通称:フルカスタマイズ)する。

彼女たちに対するインプットは、渡航前に記入するStudent’s Needs Form
で大まかな興味や課題感を掴んでもらい、Schoolの初日に自己紹介や
レベル診断テストをしながら生徒の実力レベルやこだわりを掴んでもらう。

先生たちは20代とみんな若いが、とにかく驚くのは、その教える熱意と柔軟さ、
そして頭の良さだ。一流大学であるフィリピン大学卒の高学歴の女史も多く
バックグラウンドや知識の豊富さ、また教える経験に長けている人が多い。

先生たちはQQ Englishなどの現地語学学校等で教えた経験のある人も多く、
経験が豊富だ。加えて、彼女たちを支えているのが、このMBAという、
立ち上がったばかりの学校が、彼女たちの給与や労働環境のみならず、
社会人を相手にしている事が奏功して、顧客である生徒から先生への、
多大な知的刺激・インプットもあるため、モチベーションレベルが半端では
ないということだ。

英語が発音などの面で多少心配だという方へ。
心配無用。問題ない。
事前に自分もQQ Englishのオンラインコースなどを
受けてから、心配する必要がないことを確認している。
フィリピンはタガログ語以外の公用語が英語なので、
英語は日常的に話されている。

1日6時間授業で、先生は入れ替わりで自室にやってきて60分の授業を行う。
(自室を相応にきれいにしなければならない意識にもなるし、移動時間も少ない)
それぞれのクラスの構成をご紹介しよう。

■Speech Communication(SC)
・日本人が苦手とする発音、アクセント、単語の接続(Laiaison)の練習
・実践に近い会話をベースとしたリスニング力の強化
※日本では決して習う事のない、Native Speakerのように聞こえるための話し方の習得。
なぜ聞き取りにくいのか、単語の短縮や接続に関するルールの理解と聞き方の習得。
これはまさに目から鱗で、これだけでも相当なインプットになる。

■General English(GE)
・とにかくスピーク、スピーク、スピーク。
・各人が興味のあるテーマ選択して、時間内で先生よりも多く話す訓練をする。
※GABAに行っていた自分からすると当たり前だけど、授業時間内で先生よりも多く話す事を
徹底的に訓練される場。他のクラスで学んだ事を適用できているか試される。

■Current Event(CE)
・最新の政治・経済ネタ、世界で話題のニュースを題材にした討議。
・自らの意見を結論から構造的に述べたり、先生と議論する。
※時事ネタについて賛成か反対か、論点は?など、先生ととことん話し、聞く時間。

■Business English(BE)
・多様なビジネスシーンの中から要望に応じたシーンにフォーカスして学習。
・即戦力になりうる実践的なシーン別の会話と頻出する表現を理解し、使えるようになる。
※1日これが2コマはいる。暗記するほど頻出の表現はこの中で徹底的にやる。

■Group Class(GC)
・申し込むコースによって異なるが、マンツーマンではなく複数人でのクラス。
・社会人限定ならではのクラスで、他の業界の方々の知見や考え方に英語で触れる。
※個人授業専門にしなければ、このクラスはとった方が良いクラス。
マンツーマンの学習にリズムを与える効果や生徒とのネットワーキング上重要。

■Presentation(金曜午後のみ)
全生徒が、特定テーマのプレゼンテーションを作成し、5分間で発表を行う。
・英語を人前で使う訓練をすることで、英語を話す事、表現する事に対する壁を取り払う。
・重視されるのは教えた事が適用できているかどうか、自信を持って英語を使いこなせているかどうか。
※本校MBAがかなり力を入れているメインイベントで、プレゼン経験の少ない人には結構な負荷かも。
5分とはいえ、学んだ事を全て入れることになるので、それぞれ練習したり、資料作ったりと大変。
一方で、2週以上行くからには是非やった方がよい授業でもある。実りは多いはず。

自分の場合の授業チャートは以下の通り。

画像

 

前述のように、Core Teacherを中心として、日々の進捗や生徒のストレス度合い、
疲れや個人的課題感などは、この5人の先生たちに共有され、Team Teachingされる。
その週までに学んだ事をPresentationに落とし込むので、先生たちの期待感はプレゼンに
向かって上がるし、指導も1週間ごとに追い込んでいくスタイルとなる。

ただし、できるだけストレスなく社会人ならではの自発的意志に働きかけて教えていく
方法をとっている。厳しい先生もなかにはいるが、スパルタ式の韓国資本の学校とは
明らかに一線を画すオトナな方法をとっているとも言えよう。長く在籍していると、
先生たちとの信頼関係や教える効率も飛躍的に高まってくる事は言うまでもない。

とにかく、先生がすごいのだ。他の学校よりも給与水準を多少上げ、厳しい面接を
課していて、なおかつTeaching Qualityを毎週調べて改善を図るという事を徹底的に
行っているので、先生たちが日々変化し続け、進化を遂げているといっても過言ではない。

30人という枠を限定し、品質を維持し続けるからこそ、卒業生の満足度も非常に高い。
行ってみる気になったかな??次は個別の授業で具体的にどんなことをやったのか、
ちょびっとだけ、紹介しようかな。