セブ島で英語が学べるなんて思ってなかったというレスポンスを多々貰い、
個人的にも昨年夏前前では知らなかった事だけに、行きたくなる人が
増えればよいなと思っている今日この頃。
数人からこのブログを見てMBAに行くことを決めた、というメッセージを
もらったり。うれしいことしきり。
さて、前回の最後にも宣言したままだった、プレゼンテーションクラスについて
書きますかな。
■Presentation
MBAではプレゼンテーションに相当力を入れている。これは経営陣の思いもあり、
人前でオープンに話すことができなければ英語の表現力は上がらないという
考え方に基づくものだ。
ここでは、自分が4週間の間に経験したプレゼンテーションクラスの内容を
紹介することにしよう。
プレゼンテーションクラスに対するTeacherのアサインは特段なし。
メインはCore Teacherが面倒を見てくれることになる。
プレゼンの時間は毎週金曜日に5分だけの枠と決まっているものの、
その準備には結構な時間を使うことになる。特に、日本語でのプレゼン機会も
ほとんどない人にとっては、人前で話すことを含め、すべてが未経験なので
かなり大変なことだと思う。
自分の場合は日本で年間40件を超えるセミナー講師などの機会でプレゼン
慣れしていることもあり、資料作成や人前で話すこと、それ自体にはなにも
苦労することはなかった。
が。
英語でプレゼンするとなると、また話は別。できるだけスムーズにしゃべりたい、
と自分が思うだけでなく、オーディエンスの期待感に答えたいと思うのが心理。
MBA-Cebuではstudentsよりもteachersが、プレゼン内容に対して相当な
期待感を持っており、常に「笑いたい」と思っていると事前から聞かされていた。
これにミートしようとすると、ネタを仕込んだり、イラストやイメージ、話し方に、
いろいろな工夫を盛り込むようになる。実際にプレゼン慣れしていない方でも、
面白いネタを仕込むことで、teacher達を大いに湧かせていた方がいたことを
言及しておきたい。
また、プレゼンクラスの後は卒業式が待っている。毎週金曜が卒業セッションで
そこがまた感動の場面となるだけに、その前のプレゼンクラスのちょっとした
緊張感は、卒業式に繋がるプレリュードのような場ともいえるかもしれない。
要するに、それだけ学校全体でのプレゼンクラスに対する期待感が高いのだ。
それぞれの週でプレゼンしたテーマは以下の通り。
1週目− Self Introduction
3週目− Closing strategies for selling your services (規定テーマ)
4週目− How to become “professional”?
1週目は「Self Introduction」と決まっていて、全員がこれをプレゼンする。
自己紹介をするだけだから、どの方も比較的スムーズ。とはいえ、苦労するのは
単調にならないための工夫であり、「connecting devices」と呼ばれる、ページの
接続部分で使う表現を必ず複数使うことを強く要求されることだった。これには
閉口したものの、今では重宝している(笑)
内容的には、自分もネタは仕込んだものの、それよりもプレゼンの場慣れした
パフォーマンスがteacher達に相当ウケが良かったようで、結構褒めてもらえた。
まぁ、一応プレゼンのプロですし。。その後もエレベーターで一緒になるたびに、「Mr.Yako, 先週のあなたのプレゼン見たわよ」と言われ、一気に名前を覚えられ、
期待感をもたれることになってしまった。
自分は1週目に要した労力から、2週目はちょっとプレゼンはやめとこうと思い、
実施しなかった。ところが、その週の金曜にプレゼンクラスを見るだけの側に
なったときに後悔した。これは、機会があるのに、やらないと損だわ、と。
毎週やっていたBatchMateの池浦さんは、1週目とは打って変わった、緊張感
のほぐれたプレゼンスタイルで聴衆を引きつけており、自分も度肝を抜かれた。
しまったー、こんなことなら自分もいろいろ挑戦すれば良かった、と翌週トライ
することを心に決めたのだった。
3週目は決められたテーマのプレゼン。「Closing strategies for selling your services」。要するに、セールスパーソンを対象にした、契約時のクロージング
戦略をトレーニングする内容という位置づけだ。内容が難しく、プレゼン辞退者が
数人居たとteacherがぶつぶつ言っていたが、さもありなん。
自分の場合は、この学校、MBA-Cebuのサービスを売るにはどうすればよいか、
ということに常々興味があったのだが、ここでは時間的な制約からも簡易な事しか
言及できないと思い、授業で学んだことを中心に3ステップで示すという手法を
説明した。加えて「You should do」「You should not do」を加え、聴衆に
受ける工夫を盛り込んだ。そのときのプレゼン資料がこちら。
内容自体は5分でしゃべらなければならないのでたいしたことは書いておらず、
とはいえ、実際は7分くらいしゃべっていたようだ。
というのも、自分が注力したのは、teacher Rocsieから再三言われた、
「もっと感情を込めてプレゼンしなさい」ということだった。文章を読む場合には、
それなりの抑揚もこめるし、日本語のプレゼンでも抑揚はつける方だが、それでも
初回のプレゼンに加え、今回は自分自身の位置づけを聴衆(セールスパーソン)
に対する「トレーナー」と位置づけている。それなりのパフォーマンスが必要だった。
かくして「熱血トレーナー風」の自分のパフォーマンスの真骨頂が炸裂するのだった。
studentsはこのぐいぐい引っ張るスタイルを見てくれて、「なるほど、あんな風に
感情豊かに出して表現すればよいのか」と思ってくれた人も居たようで、後でいくつも
フィードバックコメントを頂いた。一方で、teachersは自分たちの学校とリンクした
内容だっただけに、興味もあるし、なによりも前のパフォーマーがぐいぐい引っ張る!
これにノリノリかつ非常に興味を持ってくれ、笑いあり、ノリありのあっという間の7分。
なにより自分が驚いたのは、Q&Aに移ろうとした時に、teachers数人が立ち上がって
standing ovationをしてくれ、それが数人のみならず大きな拍手となって終わりを
迎えることができたことだった。
感激、感動。でもなんで??それなりに努力して臨んだから?
自分なりに理解したのは、一生懸命で情熱的なパフォーマンスと引き込まれる
ネタだったからだろう、ということ。
それからというもの、「このレベルがMBAの目指すスタンダードになった」とまで
MgrのBenをもって言ってくれるほど、良い効果をもたらすことができた(かもしれない)
studentsにとっては、自分も含めて確実にハードルが上がったことを実感させる
一つの大きな節目のプレゼンだった。
4週目は、卒業式の週なので、当然プレゼンをするわけで。自由テーマに選んだのは
「How to become “professional”?」。これは、MBA-Cebuのstudentsのみならず
teachersに、professionalについて伝えておきたかったためが大きい。人数が
増加してteachersの考えることも多様になってきていたため、professionalについて
今一度考えてほしいという思いから、この難易度の高いテーマを選んだ。また、プレゼン時間も内々に8分は超えるのではないか、という話をteacher Jesicaとしていて、
彼女は校長のMr.Kazu Watanabeに耳打ちしてくれていたのだった。
当日のプレゼンターは全部で18人いて、二つのクラスに分かれていたのだが、
片方が終わり、大トリが自分の番。最後だと言うことと、結構長くて複雑な内容だけに
多少の不安感が残るままプレゼンに臨んだ。
なぜ自分がこの経験をシェアするのか、スペシャリストと何が違うのか、
プロフェッショナルになるための15項目とはなにか、その中の重要な3つは何か、
加えて最後はネタをおいた。
(重要な3つというのはteacher Jesicaが選んでくれたもの)
10分近く話したかもしれないが、熱意を持って聞いてくれた。とはいえさすがに長い。
内容がオーディエンスに直接語りかける内容だっただけに、結構一生懸命聞いて
くれた人が多かったように見えた。3週目から4週目で自分の話し方に変化が
あったので、ゆっくり語りかけるように話したこともあったかもしれない。盛り上がりは
なかったように思えたが、その後の質問も含めて、「keep changing」の重要性は
しっかりと伝わった手応えは持てた。
こんな風に、たった5分のプレゼンテーションであっても、テーマ選び、シナリオ構成、
資料準備、そしてなにより話す、表現する準備は相当な時間を使って行うが、
それをやるだけの意味と意義が十分にあったプレゼンテーションクラスだった。
だいたいの事は書き切ったけども、あとは感じた課題や出会った仲間のこと、
今後のMBA-Cebuとの関わり方などについても書いてみようかな。