いよいよ本編。(環境はええっちゅうに、という話も聞こえてきそうw)
マンツーマンで教える、社会人限定の学校である事は以前にも述べた。
先生はCore Teacherと呼ばれる担当教師が定められ、彼女を中心に、
Her sons, daughters(自分が担当するcore studentを先生達はそう呼ぶ)
の実力レベルや希望に応じた教え方、マテリアル、接し方を個別に設計
(通称:フルカスタマイズ)する。
彼女たちに対するインプットは、渡航前に記入するStudent’s Needs Form
で大まかな興味や課題感を掴んでもらい、Schoolの初日に自己紹介や
レベル診断テストをしながら生徒の実力レベルやこだわりを掴んでもらう。
先生たちは20代とみんな若いが、とにかく驚くのは、その教える熱意と柔軟さ、
そして頭の良さだ。一流大学であるフィリピン大学卒の高学歴の女史も多く
バックグラウンドや知識の豊富さ、また教える経験に長けている人が多い。
先生たちはQQ Englishなどの現地語学学校等で教えた経験のある人も多く、
経験が豊富だ。加えて、彼女たちを支えているのが、このMBAという、
立ち上がったばかりの学校が、彼女たちの給与や労働環境のみならず、
社会人を相手にしている事が奏功して、顧客である生徒から先生への、
多大な知的刺激・インプットもあるため、モチベーションレベルが半端では
ないということだ。
英語が発音などの面で多少心配だという方へ。
心配無用。問題ない。
事前に自分もQQ Englishのオンラインコースなどを
受けてから、心配する必要がないことを確認している。
フィリピンはタガログ語以外の公用語が英語なので、
英語は日常的に話されている。
1日6時間授業で、先生は入れ替わりで自室にやってきて60分の授業を行う。
(自室を相応にきれいにしなければならない意識にもなるし、移動時間も少ない)
それぞれのクラスの構成をご紹介しよう。
■Speech Communication(SC)
・日本人が苦手とする発音、アクセント、単語の接続(Laiaison)の練習
・実践に近い会話をベースとしたリスニング力の強化
※日本では決して習う事のない、Native Speakerのように聞こえるための話し方の習得。
なぜ聞き取りにくいのか、単語の短縮や接続に関するルールの理解と聞き方の習得。
これはまさに目から鱗で、これだけでも相当なインプットになる。
■General English(GE)
・とにかくスピーク、スピーク、スピーク。
・各人が興味のあるテーマ選択して、時間内で先生よりも多く話す訓練をする。
※GABAに行っていた自分からすると当たり前だけど、授業時間内で先生よりも多く話す事を
徹底的に訓練される場。他のクラスで学んだ事を適用できているか試される。
■Current Event(CE)
・最新の政治・経済ネタ、世界で話題のニュースを題材にした討議。
・自らの意見を結論から構造的に述べたり、先生と議論する。
※時事ネタについて賛成か反対か、論点は?など、先生ととことん話し、聞く時間。
■Business English(BE)
・多様なビジネスシーンの中から要望に応じたシーンにフォーカスして学習。
・即戦力になりうる実践的なシーン別の会話と頻出する表現を理解し、使えるようになる。
※1日これが2コマはいる。暗記するほど頻出の表現はこの中で徹底的にやる。
■Group Class(GC)
・申し込むコースによって異なるが、マンツーマンではなく複数人でのクラス。
・社会人限定ならではのクラスで、他の業界の方々の知見や考え方に英語で触れる。
※個人授業専門にしなければ、このクラスはとった方が良いクラス。
マンツーマンの学習にリズムを与える効果や生徒とのネットワーキング上重要。
■Presentation(金曜午後のみ)
・全生徒が、特定テーマのプレゼンテーションを作成し、5分間で発表を行う。
・英語を人前で使う訓練をすることで、英語を話す事、表現する事に対する壁を取り払う。
・重視されるのは教えた事が適用できているかどうか、自信を持って英語を使いこなせているかどうか。
※本校MBAがかなり力を入れているメインイベントで、プレゼン経験の少ない人には結構な負荷かも。
5分とはいえ、学んだ事を全て入れることになるので、それぞれ練習したり、資料作ったりと大変。
一方で、2週以上行くからには是非やった方がよい授業でもある。実りは多いはず。
自分の場合の授業チャートは以下の通り。
前述のように、Core Teacherを中心として、日々の進捗や生徒のストレス度合い、
疲れや個人的課題感などは、この5人の先生たちに共有され、Team Teachingされる。
その週までに学んだ事をPresentationに落とし込むので、先生たちの期待感はプレゼンに
向かって上がるし、指導も1週間ごとに追い込んでいくスタイルとなる。
ただし、できるだけストレスなく社会人ならではの自発的意志に働きかけて教えていく
方法をとっている。厳しい先生もなかにはいるが、スパルタ式の韓国資本の学校とは
明らかに一線を画すオトナな方法をとっているとも言えよう。長く在籍していると、
先生たちとの信頼関係や教える効率も飛躍的に高まってくる事は言うまでもない。
とにかく、先生がすごいのだ。他の学校よりも給与水準を多少上げ、厳しい面接を
課していて、なおかつTeaching Qualityを毎週調べて改善を図るという事を徹底的に
行っているので、先生たちが日々変化し続け、進化を遂げているといっても過言ではない。
30人という枠を限定し、品質を維持し続けるからこそ、卒業生の満足度も非常に高い。
行ってみる気になったかな??次は個別の授業で具体的にどんなことをやったのか、
ちょびっとだけ、紹介しようかな。